自由を子どもに

 京都大学医学部を卒業し、長く小児科医を勤められた松田道雄先生の書かれた表題の岩波新書を読みました。70年代に発行されたものですが、戦後の経済成長の中で失われていった子どもの自由空間と、それに比例して進行した教育の管理強化をめぐって、所感を書き綴っています。21世紀の今読むと、当時と現在との社会とくに子供たちの成育環境の変化を感じざるを得ないのですが、たとえわずかでも、人間らしい自由な時間と空間 を子どもたちに残さなければ、と思わされました。