友、遠方より来る

 私たちの教会で先日、夜のクリスマスの集いがありました。その集いに、珍しいお客さまが参加してくださいました。親子のお二人連れです。

 お二人は、小生の前任地(長野県)で交流のあった方々です。教会員ではありませんでしたが、親の代からながく係わりがあったのでした。お一人はお歳を重ねられた母上で、もうお一人は年配のご子息です。他のご家族はもうお亡くなりになり、お二人で静かに暮らしておられます。

 今年はお互いにあまり連絡はなく、お元気だろうかと案じていたところでした。しばらく前に、ご用事でこちらにこられるので、お二人で立ち寄りたいとのご連絡をいただき、ちょうどクリスマスの集いがあるということで出席してくださったのでした。ご子息の車で長野からこられましたが、九十近い母上は、しっかりしてはおられますがさすがに足がお弱りになり、近くのパーキングから車いすで子息と一緒に見えられました。お変わりない元気なお顔を拝見し本当にうれしく、また懐かしくありました。

 子息は毎年のように、母上を車に乗せて各地に連れてゆかれ、お二人で観光を楽しんでおられます。このたびもよくご面倒を見られ、頭が下がりました。なかなかできることではありません。せちがらい今日の世相ではありますが、このようなご家庭もあり、慰めをいただくことです。ともあれ、遠くの道をいとわず、しかもこの寒い時期によくぞお尋ねくださったこと、なによりのクリスマスプレゼントでした。