謙遜

オランダ改革派教会教会の牧師であり、英国のケズィック・コンベンションの講師でもあったアンドリュー・マーレーの著作に、「謙遜」があります・彼はその中で、キリスト者の最重要な資質であり、しかもいちばん忘れられやすいのが「謙遜」であると指摘し、警鐘を鳴らしています。

 キリストの受肉とその生涯を貫いているものこそがこの「謙遜」です。それは高ぶりを退け、自己をむなしくして他に仕えます。彼の言うように、一般社会でもキリスト者の共同体でも、この資質さえあれば防げるトラブルはいかばかりでしょうか。高ぶりがどれほど蔓延していることでしょうか。

 キリストのご人格とその生涯を深く黙想し、彼の謙遜をしのびたくあります。また、聖霊の賜物であるこの謙遜がお互いの品性と行動を貫く支柱となるまでにキリストに自分自身を明け渡し、整えられたいと願わされます。