ちがう道

 先日、いつものように自然公園を散歩していると、幹線遊歩道のある箇所がバリケードで封鎖され、通行止めになっていました。何の予告もなく、おまけにう回路の表示もないので、少し不愉快な気持ちになりました。でも仕方ないので近くの小道に迂回することにしました。めった通らないコースです。

 しかしこれが、歩いて見るといつもと違う風景や林のたたずまいに触れることとなり、新しい発見もあったのでした。

 考えてみると人生も、自分の予定や思いが図らずも封じられ、考えていなかったコースを強いられることがあります。それでいらだったり、不遇をかこったりするのですが、もしかするとそこで、なにか思いもかけない意味を発見したり、かけがえのない出会いをする機会が潜んでいるかも知れません。そう考えると、回り道もけっしてあなどってはいけないと思わされるのです。