気候変動の時代に

近年、日本各地、世界各地で極端な暑さや寒さ、干ばつや洪水が起こっています。これについて、大昔から繰り返されている気候変動の一環だという人もありますが、筆者は温室効果ガスによる気温上昇との関連が濃厚だと見ています。自然変動では今のような短期間の大変動は考えられないからです。

 状況は今後さらに悪化し、経験したことのない段階にはいってゆくでしょう。覚悟が求められます。平均気温の上昇は、予想を超えてあらゆる形で地球環境の変動をもたらし、その結果として、同時多発的に、致命的な不具合を全世界にもたらすことは想像に難くありません。いやすでに干ばつや洪水、海水面の上昇、熱帯性の有毒生物の拡散など、日頃のニュースで伝えられてるところです。

 こうした現実はわたしたちを悲観的にしますが、絶望することは良いことではないでしょう。なぜなら、人類は「改める」なら状況を改善することができるからです。世界の人が、まず自分たちが置かれている現実を認めねばならないでしょう。次に、際限なき消費の文化を真摯に見直すことです。

指導者も民も、次の世代への責務に真剣に向き合わねばなりません。さもなければ、やがて取り返しのつかない時を迎えることとなりましょう。その時はさほど遠くはありません。