障がいをもつ人たちの思いに寄り添う

このあいだ、脳性まひをもつクリスチャンの友と久しぶりに会う機会がありました。再開した開口一番彼が口にしたのは、過日、神奈川県内の障がい者施設で起きた不幸な事件に、どれだけ彼が衝撃を受けたかということでした。今はやっとなんとか立ち直ったけれど、とも言っていました。

 事件以後、障がいをもつ方たちが、外出を恐れるようになったとの報道もされています。施設入所者、在宅者を問わず、これら何らかの障がいを持つ人たちが受けた痛み、恐れはどれほどでしょうか。

 犯人は突出した異常者としても、その考え方のある部分は、社会の持つある種の偏見を代弁していることも事実でしょう。そのことが、関係者の心にどれだけの影を落とすことかと思われます。そのようなものの考え方を断固として拒絶するとともに、さまざまなハンディを負う人々のはかり知れない痛みに心を寄せたく願います。