アスリートの汗と涙

 リオデジャネイロでオリンピックが開催されています。施設の準備、治安、衛生、国情、ドーピング問題等々、心配されましたが、なんとか競技が進められており、その様子は刻々伝えられています。

 どの競技も、各国から出場している選手たちは懸命にプレーしていて、テレビで見ているこちらにも、そのひたむきな取り組みを通して、熱い気持ちが伝わってきます。

 競技が終わった後、勝ったにせよ負けたにせよ、涙をこらえる場面をよく目にします。こちらも胸が熱くなります。試合が終わった後、勝ち負けを超えて相手をたたえ、握手し、ハグする姿には思わず感動させられてしまいます。だれもが、スポーツはいいな、と思わされるのではないでしょうか。

 もし、オリンピックがなかったら、スポーツも今日ほど世界に隆盛してはいなかったのではないかと思わされます。四年に一度、開催されることで、全世界のアスリートは夢をもって精進するのでしょう。

 招致にまつわる金の問題、競技設備と環境の問題、国威発揚の場でもある故の、組織的不正の問題等々、正直うんざりさせられるような事柄が多くありますが、ともかくも、世界の若者たちの出会いと切磋琢磨の場として、これからもオリンピックは続けられてゆくのでしょう。

 四年後は東京で開催されるのですが、叡智を尽くして、課題を克服するさわ

                                   やかな、そしてスマートな大会としてほしいものです。