チャールズ・フィニー、ウイリアム・ブース

手元にあったc.フィニーの説教集を最近読みました。また、救世軍の創立者w・ブースの生涯を山室軍平がまとめた伝記を読む機会がありました。

前者は19世紀アメリカ、後者は19世紀後半から20世紀初頭イギリスで活躍したいわゆるリバイバリストです。

 フィニーはアメリカのいわゆる第二次信仰復興を代表する説教者のひとりです。ニューヨークの弁護士でしたが、長老派の伝道者となり多くの人々に信仰の復興をもたらしました。

 ブースは10代で救われ、以後一般大衆にむかって果敢な伝道を行います。時の教会が手を付けなかった労働者や町の女性たち、酒場にあふれる人々を訪れ、語りかけます。困窮者には支援の手をさしのべます。

 両者に共通するのは、既成の教会の一部からは批評を受けつつも、大衆の一人一人に明確な福音を提示し、悔い改めを迫り、新生へと確実に導いたことです。改心した人々の証詞は周囲に及び、伝道は拡大し、社会全体を善導するまでに至りました。

 これら霊の巨人の「救霊」への不動のビジョンと明確なメッセージには、圧倒されます。翻って、現代教会の宣教への取り組みはどうか。深く考えさせられます。自らを振り返りつつ、先達に学びたいと思わされることです。