芽吹き

 毎年、この季節になると心が躍ります。寒かった冬も時代に遠のき、少しずつ陽気が温まってきます。すると、草木が目を覚まし、少しずつ、少しずつ、その枝に付いた芽をふくらませて来ます。

 筆者はなぜか、幼少の頃から、この早春の芽吹きを見ると、無性に心が躍ります。今年もそんな時節となりました。鉢に植えた木々の目が、成長を始めました。毎日、それを見るのが楽しくあります。朝に夕に、そして日中も、用事で外に出るたびにながめます。飽きません。

 なぜこんな風に感動するのか。自分でもわかりません。でもそれはきっと、自然の持つ偉大な生命力に触れさせられるからなのでしょうね。