自分の弱さを知る

先日、久しぶりに風邪をひきました。冬も終わりに近づき、ここにきてやられるとは思っていませんでした。けれども、独特の不快感、脱力感におそわれ、今回は特におなかの違和感がひどく、数日つらい思いをさせられました。たかが風邪、されど風邪! そんな思いを強くしました。

 こんどの風邪で、あらためて肉体の弱さということを思い知らされました。普段調子がいいときは多少の無理も押していけるような気がしていますが、微熱が出て、ちょっと力が抜けただけで、たちまち弱気になります。自分を過信してはいけないと、つくづく思わされることです。

 日頃、健康が与えられていることを感謝して過ごすとともに、謙虚に心身をいたわらなければいけないということでしょう。また、気を配っていても、いつ何時どのようなことが起こって来てもおかしくないということを念頭において、歩んでゆかなければならないのだとも思わされます。

 床についていると、夜も寝られず、休んでいてもだるさが続き、本を読む気にもなれない。なさけない数日を過ごしながら、自分の弱さに直面し、「生かされている」ということのとうとさを痛感させられたことです。