不偏不党

                  普遍不党

 現在の某公共放送の会長は、就任時、声を大にして「不偏不党」を説きました。その後この放送局は、政権の不利になる事柄は報道を控え、政権に有利な情報をまんべんなく報道しています。

 また、政権が、識者の大半と国民の多数が憲法違反として懸念していた法案を強引に成立させたことについて、その誤りと法制の廃止を率直に語った民放局のニュース番組のコメンテーターについて、ある保守系新聞に「放送法(不偏不党)を遵守させよ」との意見広告が掲載されました。結局、放送局が折れて、降板の運びとなっていると言われます。

 「不偏不党」ということばは、どこでだれが作ったかはわかりません。そのいきさつも知りません。しかし、ずいぶん都合よく使われる言葉だと思います。