シュヴァイツァー~アフリカへの奉仕





































            シュヴァイツァー~アフリカへの奉仕

 アルベルト・シュヴァイツァーの手記「水と原生林の間に」を読みましたるこれは、アフリカでの長い医療生活の初めの数年間の経験をしるした著名な書です。

 シュヴァイツァーの志もさることながら、100年前のアフリカの姿、自然の厳しさ、現地の人々の風習、習慣、またそれらの西欧文明社会とのあまりの違い、そうした中での医療活動の苦闘に、時にはこちらがつらくなるような思いでした。

 途中、第一次世界大戦が勃発、資金や物資に事欠くようになります。そのような中で、病む人々への思い、植民地支配についての罪責感と謝罪の思いをこめ、困窮の中にも第二期に進む決意をしてゆきます。そこには、キリストによって彼の心に蒔かれた隣人愛、困窮するものに仕える使命感があります。心揺さぶられます。