アドヴェント





















                アドヴェント

 今年もアドヴェントがやってきました(11月29日~12月24日です)。アドヴェントとは、ラテン語で到来、来臨という意味で、古来教会では神の救いの時の到来を待つ時節として守られてきました。より具体的には、間もなくやって来るキリスト降誕祭(クリスマス)に備えて、身も心も整えてそれを待つ準備の期間をさしています。例年、11月30日に最も近い日曜日に始まり、クリスマスイブつまり12月24日までを期間と定めています。この期間、わたしたちは、日頃あわただしさに追われて見失いがちな自分の歩み、姿を少し立ち止まってふりかえり、神の前に思いと生活を整えます。

 アドヴェントはさらに今一つ、キリストの再臨を近い将来に起こる約束の出来事として待ち望むという意義を持ちます。二千年前に生まれたキリストは、確かに時代を画する救済の事業を遺されました。それは、御自分の十字架によって、人間のどうしようもない限界である「罪」の現実を打破する贖罪(しょくざい)の道を確立されました。これは、それ以後の人類の歴史を造り替える、決定的ともいえる出来事でした。しかし、神の救済のわざは道半ばでした。キリストによって世界は目覚ましい光を得ましたが、反面、なおそこには悪と背きが支配し、絶対平和とは程遠い現実があります。キリストによって始められた救済のわざは、各人の人生のみならず、この全世界、全宇宙に及ばなければならないのです。その、救いの完成ともいうべき出来事をもたらすのが、再び帰って来られる栄光のキリストであると聖書は繰り返し告げているのです。聖書は、この世界が人類の知識と技術の進歩によってもたらされるとは決して語っていません。むしろ、歴史と共に世界は混乱と争いを増し加え、それが極まった時、キリストは帰って来られ、正義と愛の支配する世を確立するのだと預言します。

 アドヴェントはそれで、クリスマスを待つとともに、再臨のキリストが来られる日を待ちつつ、備えをする時節であるわけです。

 キリスト教は「待つ」宗教であると思います。わたしたちは神の約束を信じ、待ちつつ、日々の業にいそしむのです。

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コメント: 2
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