命のとうとさ

                 命のとうとさ 

 このところまた、痛ましい事件が続いて報道されています。人の欲望や、目先の都合でいとも簡単に命が奪われていきます。そのたび、いたたまれない思いになります。人の命を何と思っているのか、と。

 以前も、こうした事件がなかったわけではない思います。けれども、昨今のように毎日といっていいほどに起こってはいなかったような気がします。何が変わったのでしょうか。その分析はともかく、人の尊厳、命の重さ、尊さの感覚が、人々の間で希薄になっているのは事実ではないでしょうか。心が痛みます。