国民の健全な感覚を喜ぶ

             国民の健全な感覚を喜ぶ

 安保法制をめぐるこのところの、めまぐるしいいきさつの中で、一般市民の反応はどうかと注目していました。国会審議や報道を通じて見えてきた反応は、政権による法案の取り扱い方へのとまどい、疑問、反感、反対の増大です。

 若者を含め、一般国民の間に広がる、現状への抗議は、推進派にも反対派にも予想外の感をもたらしているように見えます。

 憲法の平和主義への思い、拙速な国会審議への率直な抗議、反対運動の健全な盛り上がり、こうした中に筆者は、健全な「民力」が示されていると思います。法案の帰趨は予断を許しませんがともかく、これからも国民は懸命に対応するでしょう。