霊想書のあじわい

 このところ朝の祈りの時、F.B.マイアー「旧約聖書霊解」を読んでいます。今や古典的ともいえる同師のメッセージですが、飾り気のない、落ち着いたその調子は味わい深いものがあります。

 キリスト教界でも受けのよい書物や音楽が溢れていますが、年のせいでしょうか、本書のように地味ではあっても心に深くしみわたる説き明かしに出会うことは、この上ない喜びです。時代は変わっても、真に人の心を動かすものは変わらないのではないでしょうか。

 実はこの本も長く本棚でほこりをかぶっていました。しかしこのたび、改めて手に取ってひもどくとき、こうした読み物にもっともっと触れていかなければ、と思わされることです。