あたらしいいのち

 この春うれしいことがありました。教会の前面、おもての歩道の端っこに置かせて頂いてる「イチイ」の木のことです。この木は、2年前今のところに移って来たときに、クリスマスに合わせて知り合いのクリスチャンの植木屋さんから安くゆずっていただいたものです。

プラスチックの大きな植木鉢に植えたのですが、そのサイズに合わせるために根っこをかなり切り詰めねばなりませんでした。そのためか今一つ元気が感じられない状態で経過して来ました。世話して下さった植木屋さんは最初から、「いやあ、こんなのは一シーズンだけですよ。」といっておられました。でも植物も生命。使い捨てにはしたくない、と心に呟きながら二年半見守って来ました。それがです。今年は春先から枝先という枝先に元気な新芽が現れ、それがどんどん成長して、ついには新緑が木全体を包むほどになったのです!そればかりか、古い枝のあちこちからやはり新芽が吹き出して、ちょっと殺風景だった枝間を少しずつにぎわしてくれているのです。

 足掛け三年かかりました。でも今いい根ができてきたのですね。生き生きしたその木を日々見るごとに理屈抜きでうれしいです。いのちのかがやき、すごいですね。