孤独を生きる

 最近の子どもたちは、友達から浮いてしまうことを恐れて自己主張を控えるのだと聞きました。しかしよく考えてみると、もともとわたしたち日本人は、子どもに限らず周りと違ったことをすることを恐れる傾向があるように思います。和を乱すものとして排除されることへの恐れとも言えましょう。

 社会生活では協調性も大切です。けれども、他を気にするあまり自分の主体性、自分自身を見失ってしまうというのもどうでしょうか。

 時には孤独を恐れず生きることが求められる場面もありましょう。また、様々な事情の中で孤独な歩みを強いられることもあるでしょう。このような時、必要ならば孤独に甘んじ、ぶれずに生きる生き方も身につけたくあります。

 孤独の日、何がわたしたちを支えるかそれが大切です。ただ耐えるだけではやがてもたなくなりましょう。自分の殻に閉じこもることによって自分を守ることもできはしません。わたしたちを支えるのは、神はすべてを知りたもうという事実、このお方の前にみずからかえりみて恥じるところがないという事実といえます。時を要することがあってもやがて本当のことが明らかとなるでありましょう。