いのちの季節

三寒四温、このところにわかに春の訪れを感じるようになりました。三月ですね。毎年毎年のことなのですが、草木の芽生えには感動します。

 自然の営みの不可思議さ、生命の神秘。筆者は幼いころからこの年になるまで、地面から萌え出る植物の芽生えに心躍らされてきました。

 冬の間寒さに凍え、固まって何の変化も見せなかった草木の根や株が、遅い春の足取りとともにいつしか芽をふくらませ伸ばします。死んだかのような様から、見事によみがえった命のしるしを見せてくれます。その感動はどんなに「生物学的」に説明しても説明しきれないものです。