謝ること、赦すこと

 同労のある牧師が、この夏宣教師として韓国に向かいます。日韓のかけ橋になることに使命を感じてのことです。

 彼は、所感の中に、わが国による韓国の36年間にわたる植民地支配の歴史をめぐって、わが国にはその歴史を学び謝罪する責務が、韓国には、わが国のあやまちを赦す課題があると指摘しています。これは、いずれも人としてきわめて困難なわざです。

 昨今わが国には、過去を正当化し、自分達のしてきたことについて謝ることを自虐と考える風潮があります。かの国はまた、日本のすべてを極端に嫌悪する傾向にあります。このまま進むことは、どちらも、将来において苦い実を刈り取ることになりましょう。

 双方に勇気ある謙遜が欠かせません。