「獣」は繰り返し現れる

聖書の「ヨハネの黙示録」には、「反キリスト」を象徴する「獣」が登場します。それは、キリストの正義のご支配に逆らう、世の悪しき権力を指しています。そして黙示録は、その獣が、致命傷を受けても、再び回復し、人々を驚嘆させると語ります。

 世界の歴史をふりかえる時、悪夢のような時代が、何度でも訪れて来ることに気づきます。「獣」はこりることなく、繰り返し出現することです。

 昨今の日本を見ていると、あの戦争で体験した大日本帝国の挫折と崩壊、その痛みに学びつつ歩んだ戦後七十年がなんであったのかと思わざるを得ない、信じられないような時代錯誤が起こっていると思わざるを得ない、信じられないような状況があります。

 まことに、黙示録が告げるように、「獣」は致命傷をおいながら、繰り返し息を吹き返すもののようです。心しなければならない時を迎えているようですね。