春は名のみの・・・

     オオイヌノフグリが咲きました
     オオイヌノフグリが咲きました

 先週末、いつもの散歩道で今年初のオオイヌノフグリの小さな花を確認しました。春を告げる使者です。冬が長引き、つい先日も雪や冷たい雨が続きました。けれども、その寒さの中、この草は着々と準備をし、まだまだ寒い朝の光の中で、可憐な空色の花をつけました。

 「春は名のみの風の寒さや / 谷の鶯うたは思えど / 今日もきのうも雪の空 」早春賦

まだ早い春を歌った懐かしい唄です。オオイヌノフグリも、春にはまだ早いと言える頃咲きだしますが、これが咲いたら本当はもう春だと筆者は考えます。

 昨今、気候の温暖化の影響で、気象の変化は激しく、四季のめぐりは以前と変わって来ました。春や秋がなくなった、とは何かにつけ言い交わされる挨拶になりました。春が来た、とみんなが感じるころは、もう初夏の入り口で、あっという間に暑さを感じるようになります。それもあって、春を待つ頃を「春」と思うのでする