季節は巡る

      咲きました、紅梅
      咲きました、紅梅

 寒い日が続いています。お天気キャスターは口をそろえて、寒い、寒いと言っています。覚悟して散歩に出ました。けれども収穫がありました。公園の梅園まで来ると、なんと、鮮やかに開いた一輪の梅の花が目に入りました。予想していなかったので、すっかり驚いてしまいました。しかし、確かに咲いています。よく見れば、周りの枝枝についた蕾も、ふくらんできています。例年梅は早いのですが、こんなに早いとは。

 梅だけではありません。林の落葉樹は、つい先だって葉を落としたばかりのような気がしますが、歩きながら眺める枝先は、全体に薄赤みがさしています。春への準備はもう進んでいるようです。寒さはこれからですが、ある意味春はもう始まっています。季節の巡りは、筆者が思うよりもずっと速いですね。一見すべてが眠っているようなこの時期も、生命の循環は停止してはいないようです。

 たくさんの命が、寒さの中にもその営みを続けていることを考えると、自分も時をおろそかにしてはいけないなと思わないではいられません。前のめりになる必要はないですが、日々怠らず、自分に備えられた道をたいせつにしたいものです。