ジャーナリストの意気に感ず

                                       一人(羽?)たたずむサギ
                        一人(羽?)たたずむサギ

 先日、暮れも押し迫ったある日のこと、真夜中に腹痛で目が覚めたのです。おなかの具合がよくありません。突然の下痢がはじまったのです。次の日は、年末のこととて片付けをする予定だったのですが、休むほかありませんでした。

 夜になりました。いつもならほぼバタンキューですが、昼間から休んでいるので眠くもありません。それでラジオをつけてイヤホンで聴いていました。面白い番組をとあちこちダイヤルを回しているうちに、ある局で日本の時事問題について、記者の座談会がもたれていました。途中からの聴取でしたが、記者たちは、戦後日本の築いてきた方向と、現安部政権が目指そうとしている方向の相違を指摘しながら、今の日本が、国際社会から理解され得ず、孤立する危険をはらんでいることを話していました。そして、それに加えて、マスコミの現状にも触れ、自粛指向が強まっていることを危惧しておりました。いずれも正論と聞きました。

 このような鋭い批評を、特に政権交代後、あまり耳にしなくなりました。多くのマスコミ、ジャーナリストが、政権や世間の「気」を読んでいるのでしょうか。あぶないことです。そんな中、恐れず発言する、見識あるジャーナリストにお耳にかかることができ、心中快哉を禁じ得ませんでした。

 一人一人が、勇気をもって発言し、行動しなければならない時になったと、つくづく思います。