路傍の草

 暑さのぶり返しもありますが、季節は確実に進んでいます。セミの声もやみ、草むらのバッタも見かけなくなりました。うっそうとした緑はいつしか衰え、林のたたずまいは、来たるべき晩秋そして冬への自然界の歩みを感じさせます。

 この時期、歩いていて目を引くのは、ありふれた草たちの美しさです。夏の茂みが衰えた後、それぞれがちいさいけれども美しい花や実をつけています。それが、秋の陽ざしに静かに輝いています。路傍の草がこんなにきれいに引き立つのは、この季節ならではだと感じます。平凡な存在のががやき!ですね。