親子のきずな

        笹の上にとまるヒカゲチョウ
        笹の上にとまるヒカゲチョウ

 連休は天候に恵まれ、公園は多くの人で賑わっています。筆者は、午前の早い時間に散歩したのですが、もうかなり大勢の人が入場していました。環境と広さに恵まれたこの公園は、家族連れが多く訪れます。お父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんなどと明るい日差しの中で過ごすこどもたちは、本当にうれしそうに、無邪気にはしゃいでいます。そのこどもたちの様子を見ると、こちらもなんだかうれしくなります。大人たちも、わが子や孫に、愛情一杯のまなざしを向けています。行き交いながら、この子たちが幸せに成長しますように、御家庭が幸せでありますようにと、思わず心の中で祈っています。

 本来、こどもらは、このように豊かな愛情に囲まれて、人として健やかに成長するのでしょう。けれども、世の中には、この一番大切な親や、家族の愛情に恵まれないこどもたちも少なくないということも、同時に考えます。連日のように報道される、虐待や育児放棄に関するニュースを聞くとき、胸が痛みます。愛し、信頼する親に裏切られるおさなごの気持ちはどんなだろうか、といたたまれない気持ちになります。

 わたしたちは、今も、まぶしいようなきずなで結ばれた親子が決して少なくないのだということを心に留めたいと思います。また同時に、そうしたきずなを結べない子らもあることを忘れないようにしたいと願います。

 いつもこの時期、そんなことを思わされます。