小さなツボたち

カタバミ(文とは関係ありません)
カタバミ(文とは関係ありません)

 以前書きましたが、わが家には、フナとドジョウのいる水槽とは別に、一回り小さい水槽があって、砂を敷き、水草を少し植えただけのものがあります。そして、当初から、生き物は入れてなかったのです。ところが、去年の夏、その水槽にツボが一匹出現したことを書かせてもらいました。冬を迎えて、このツボさんはすっかりその姿を隠してしまいました。温熱機も入れてなく、寒さでやられてしまったかと心配していました。

 春になり、少し暖かになったころ、小さな黒い点が見た所二ケあちこちにくっついていることに気づきました。それは少しずつ大きくなって、今では、どこにいるのか一目でわかるほどになりました。そうです、ツボが二個現れたのです。

 二個は、どんどん活発なり、水アカを掃除してくれるようになりました。彼らが歩きまわった所は、きれいになるのです。感激したのは、春になって微生物の活動が活発になったせいでしょうか、水草がすっかり黒ずんでしまっていたのです。それが、ツボがとりつくと、たちまち美しい緑に変わったのです。

 なぞがあります。去年のあの大きめのツボさんはどうなってしまったのか。そして、今年なぜ二個があらわれたのでしょうか。因果関係があるのでしょうか。本当のところはわかりません。でも、命の引き継ぎが、何らかの関係で行われた可能性が大ということです。ともかく、うれしく思います。もともと、ビニール袋にはいっている砂を買って来、東急ハンズで買ってきた水草だけを入れたのみの水槽だったのですから。