大局を見極めて

      ユウガギク(大池公園)
      ユウガギク(大池公園)

 衆議院が解散されました。景気、消費増税と福祉、震災復興、年金、領土問題等々、課題が山なす中での国会閉幕です。

 高度情報化、経済のグローバル化で、日本も世界も、かつてない流動化の時代を迎えているように思えます。明治維新から150年、太平洋戦争から70年になろうとする時期と相俟って、いま国のあり方が本元から問われています。

 野田政権が終盤を迎えると、選挙に向けて色々な動きが見えて来ました。政権の座への返り咲きを見越す自公両党、「第三極」を目指すといういくつかの党、課題を特化したとも言える多くのミニ政党の乱立があります。

 こうした中で、わたしたち国民こそが、国の将来を問われていると思います。明治以来の国の歩み、歴史を踏まえつつ、経験したことのない変化の時代に立ち向かわなければならない、これがわたしたちの置かれている場所ではないでしょうか。変化を恐れず、また、これまで培われてきた日本のよきものを大切にしつつ、勇気をもってこれからの国のかたちを産み出してゆかなければならないと思います。そのために、いたずらに時流に流されず、情報の洪水に目を奪われず、国家百年の大局を見極めて、賢明な判断をくだすことが求められます。