いつからが晩秋なのか、正確なことは知りません。あるいは、今は秋の真っ只中なのかも知れません。けれども、晩秋を思わせる風情はあちこちに見えています。
先日、所用で栃木の鬼怒川方面を訪れました。田んぼは、ほとんど収穫が終わり、多くの田ではひこばえが成長していました。里山の木々もすばらしい高揚を見せていましたが、もう落葉を終えようとしている木も見えました。
わが家の近所を散歩していると、白菊の群生に出合いました。小さい花たちが、押し合うようにして咲き競っていました。そばを通ると、菊独特の気高い香りが漂っています。目を挙げて通りのかなたに西を望むと、もう雪をいただいた富士が、水色の秋の空の中にそびえています。
一年でもっとも心静まる季節ですね。
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